βグルカンとは (2)
βグルカンという成分を日本中に知らしめたのは、1990年代からのアガリクス健康食品ブームでした。
不思議なキノコとして大々的な宣伝(薬事法違反)がなされた結果として、多くの商品が開発され、健康食品業界に多くの利益をもたらしました。(その後、悪質業者が摘発された事件も多発)
その内実は、安く品質の悪い商品でも、派手なパッケージと包装によって高級感を演出することで高額販売するというビジネスモデル(犯罪モデル?)でした。
アガリクスに続き、メシマコブ、マイタケエキス、ハナビラタケ、ハタケシメジとキノコを原料とした健康食品が次々と発売され、全てが共通して、βグルカンを遡及していました。「βグルカン」という機能性成分はそれだけ、期待と成果があがる成分だったのです。
次々と新発売になるキノコ健康食品は「豊富なβグルカン!」「βグルカンが○○mmg」と、大量のβグルカン含有が宣伝されましたが、実際は健康食品としてのβグルカン量は比較的少ない部類になることはあまり知られていません。
1990年代のアメリカやヨーロッパでもβグルカンは注目を集めましたが、彼らの目的は兎に角も高純度のβグルカンを効率よく摂ることでした。その目的のために各種研究が進められた結果、βグルカンを摂取するための世界標準とも言える健康食品「パン酵母βグルカン」が誕生しました。パン酵母βグルカンは日本ではまだ珍しい健康食品ですが、そのβグルカンの純度は85%を超える高純度の製品もあることから品質は非常に高いと言えます。
パン酵母βグルカンが価格低下することで、キノコ健康食品と入れ替わってゆくことが予想されます。
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